壱岐空港ハイジャック・消火救難訓練(壱岐振興局、壱岐署、市消防本部主催)が19日同空港で、壱岐署、市消防本部、壱岐空港自衛消防隊など6機関45人が参加して実施された。
長崎空港から対馬へ向かったORC機が爆発物を所持した犯人にハイジャックされ、壱岐空港に緊急着陸。ハイジャック犯は人質を連れて逃走を図かる。また機内に残されていた爆発物により火災が発生し、避難中の乗客の一部が取り残された、という想定で、ハイジャック・消火救難の訓練が併せて行われた。
ハイジャック犯が航空機から飛び出すと、警察官が追いかけ、刺股(さすまた)、突棒(つくぼう)、ジュラルミン盾などの捕具を使って取り囲み、瞬く間に確保を終えた。
ベニヤ板で作られた航空機の張りぼてから火が上がると、負傷者などを救助して搬送。消防署壱岐空港出張所の空港災害用化学消防車などが一斉放水を行い鎮火するなど、各機関が連携を確認した。
壱岐署・中嶋欽也署長は「まさか壱岐でハイジャックなど起こらないだろうと考えがちで危機意識の持続が難しいが、近年のネット社会、グローバル化を考えると、いつどこで何が起こるのか判らない。万が一、事件が起こってもけが人を出さないように、常に訓練しておくことが肝心」と講評を行った。