俳人、河合曽良(1649~1710)の316回忌となる法要が命日の22日、勝本町、能満寺近くの墓前で行われた。河合曽良は松尾芭蕉の蕉門十哲の一人で、「奥の細道」に同行した。幕府の巡見使として壱岐に来島した際、病に伏し対馬へ向かう一行と別れ、勝本浦の海鮮問屋に留まり客死したとされる。
法要は「壱岐勝本曽良の墓守」(蓑田直美世話人会代表)が主催し、わかば句会とあしべ文芸、みちしお短歌会の会員ら12人が参列。線香を捧げ、手を合わせた。
続いて墓前でそれぞれ献句し、蓑田代表(78)は「たくさんの方に来ていただき感謝します。曽良さんもお喜びになっていると思います」と述べた。
今年も最後には、オカリナサークル「音つむぎ」の演奏に合わせ、河合曽良が好んだとされる卯の花にちなみ、「卯の花の、匂う垣根に」で始まる唱歌「夏は来ぬ」と「ふるさと」を皆で歌った。