勝本浦の空き家・移住相談窓口「イエマチ」の建物を壁画で彩る「勝本浦彩りプロジェクト」が16日にあり、勝本小学校(増田光明校長、72人)の3年生11人が壁画に挑戦した。
建物は市所有。より多くの人に地域の魅力を知ってもらおうと、移住定住促進担当の地域おこし協力隊、長澤みずきさん(35)や同浦まちづくり協議会が企画し、同校の総合的な学習の授業の一環として行われた。
今回は12月に続いて第2回目の実施。初回に続き芦辺町在住の画家、コガワ健太さん(37)の手ほどきを受けながら、子どもたちは油性ペンキを含ませた筆を走らせた。
壁画のテーマは「海の生き物」。児童が考えたマグロやタコ、イルカなどのデザインを横約18㍍の建物の壁の部分に描いた。
「かっこいいからマグロを描いた」という石山沙和さんは「カクカクした尖ったところは丁寧に描いた。賑やかで楽しくなった」と笑顔。また、大好きなイルカを描いた下條杏奈さんは細かなところは指で直接描いた。「(下描きから)はみ出さないように気を付けた。きれいにできて嬉しい」と満足した様子だった。
コガワさんは「完璧な出来で想像以上のものができた。子どもの想像力は無限だと感じた」と感心していた。
長澤さんは「ここは勝本浦の玄関口で、(この絵を見て)観光客の方も地元の方も明るい気持ちになってもらえたら」と期待を込めた。