壱岐署(藤永慎哉署長)と市、壱岐振興局、地元住民代表は2日、梅雨期を控えて石田町久喜触今井崎地区など市内4か所で災害危険箇所実地調査を行った。新型コロナ感染症対策のため参加人員は10人に減らした。
危険箇所の現状を確認し、住民の避難誘導などの災害対策に万全を期すのが目的。同署と市は「高齢社会総合対策ネットワーク」に関する協定を結んでおり、特に高齢者の視点に立った避難誘導の在り方を関係機関と再確認することに重点を置き、実地調査の結果を市などと共有することになった。
今井崎地区の急傾斜地では2008年5月に民家の庭に落石事故があった。この地区の災害危険箇所には民家22棟、住民40人が居住している。藤永署長は「近年は豪雨による災害が県内で多発している。この地区も県の防災工事は進んでいるが、避難誘導にも一層の準備を整えておくことが重要」と話した。
一行は他に、芦辺町当田交差点付近、芦辺町後諸津地区、勝本町湯本地区の道路冠水、がけ崩れ、地滑りの危険個所を調査した。