政治・経済

重家酒造の日本酒など台湾へ進出 「壱岐を知ってもらえるきっかけに」

石田町の重家酒造株式会社(横山雄三代表取締役)は今月から、主力商品の日本酒「よこやま超辛7」など4商品を台湾で販売する。
はせがわ酒店(東京)と台湾の大手リース会社「チャイリースホールディング」の共同設立会社で、主に日本酒の卸業を担う会社「JLK SAKE STUDIO」を通じて販売する。
同酒造はこれまで、中国、韓国、アメリカ、ヨーロッパ数か国などに商品を輸出してきた。台湾に関しては日本酒杜氏の横山太三専務取締役(50)が7年前から飲食店を巡るなどして市場を調査してきており、今回は念願の販路拡大となった。
19日にはJLKが主催して台湾台北市のホテルで飲食業関係者向けの試飲会を開き、約3百人が来場。横山社長らが日本酒や壱岐焼酎、クラフトジンを紹介した。
関税や輸送費の関係で、台湾の消費者に届く時には、四合瓶の日本酒商品が日本の3倍以上の1万円ほどになるが、それでも売れていることから「台湾の勢いを感じた」(横山専務)という。
今期は1200本を販売予定だが、将来的には1万2千本に拡大したい考え。横山専務は「輸出によって、壱岐の島を知ってもらうきっかけになれば。インバウンドがさらに増え、壱岐を訪れていただけたら」と期待を寄せている。

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