芦辺浦の子どもたちが6月29日、浦の一角にある空き地に公園「あさひやまひろば」を誕生させた。
子どもたちにも街づくりに参加してもらおうと芦辺まちづくり協議会の地域づくり部会(原田貴司部会長)が取り組む「こども自治会」の一環。昨年開いたワークショップで、子どもたちが実現したいアイデアを出し合い、「公園がほしい」と志願した児童4人が場所の選定など準備を進めてきた。
同浦の住民が「大人サポーター」として、丸太を用意するなど子どもたちの活動を支えた。
当日は小中学生14人が参加。シーソー、ログステップ、平均台の3つの遊具づくりに挑戦した。子どもたちは教えてもらいながら大人サポーターが用意したスギとヒノキの皮を手作業ではぎ、寸法を測った。チェンソーを使う丸太切りは大人に任せたが、遊具の配置は自分たちで決めた。空き地はまち協が土地の所有者に趣旨を説明して、無償で借り受けた。
公園づくりを志願した一人、吉富絢都さん(芦辺小5年)は「手伝ってくれる人がいたから難しいこともできた。みんなが仲良く毎日人がいるような、賑やかな公園になってほしい」と語った。
原田部会長(62)は「場所を提供していただいた所有者の方や大人サポーターに感謝したい。子どもたちもこの取り組みを下級生に繋げていってほしいし、今後も自主性を伸ばしていきたい」と話した。