芦辺町の株式会社コスモファーム(住吉節子代表取締役)が栽培する「壱岐王様バナナ」が収穫期を迎え、5日に初の収穫を行った。
同社は2020年11月から栽培。ハウス内には150株が並び、収穫期を迎えた株では、幹から伸びた枝から約20㌢の実が2百本ほどたわわに実った。
この日は幹から収穫した後、1~2本ごとに切り分けた。1週間ほど温度や湿度を管理した状態で熟成させて出荷される。
園では今後、実った分から順次収穫していき、年内に2万本の収穫を見込んでいる。現在は予約受付分の贈答用を出荷中で、価格は1箱(5~7本入り、1㌔、送料・税込み)で1万2千円。島内は1万1千円(同)。将来的には1本での販売や観光農園も予定している。
住吉代表(56)は、「9月の収穫を予定していたが、(長雨などで)5か月延びて皆で心配していたが、神様にお礼を言いたいくらい嬉しい。茎は焼酎にでき、葉には栄養が豊富にある。壱岐の中で手を携えて試行錯誤して商品にしていきたい」と話した。
水や温度、栄養などの管理を担当し、無農薬栽培のため、5㍉ほどの害虫を1匹ずつ駆除してきた白石彪雅さん(22)は収穫に喜びもひとしお。「収穫ができ嬉しく、安堵の気持ちです」と笑顔で語った。
また、初めての収穫にあたり、同社応援団長の華道家、假屋崎省吾さんは東京から「誠におめでとうございます。収穫を楽しみにしておりました。ますます頑張っていっぱい収穫をしていただきたいです」とメッセージを寄せた。
購入予約は同社ホームページやFAX(0920‐40‐0757)から可能。