歴史・自然

「島の環境、総合的視点で」 県下一斉オシドリ調査

日本野鳥の会長崎県支部の県下一斉オシドリ調査が19日にあり、本市でも壱岐自然塾(永村春義代表)のメンバーら3人が、市内のダムやため池など12か所を巡り、個体数を確認した。
オシドリは昭和41年に県民鳥に指定された本県野鳥のシンボルで、同支部は平成11年から毎年調査している。
今年は市内の調査地で316羽(前年比22羽減)を確認。近年観察数が少なかった郷ノ浦町の門野田ダムで最も多い65羽を観察。次いで勝本ダムの60羽、柳田ため池57羽の順で多かった。
オシドリは大陸などから飛来する渡り鳥で、餌となるドングリ類が豊富にある本市では、例年10月下旬から3月頃まで見ることができる。
永村代表は「昨年に比べ、若干の減少という結果になった。調査日に人員が確保できず、調査の質にも影響があったのではと思われる。しかしながら100羽を超えるポイントがなかったのも事実だ。感覚としてだが、天候が良くない時の方が、まとまって観察されている感じがする。島内ではオシドリが生息するため池等周辺の大きな開発は見受けられないが、エサとなるドングリ等が少なくなれば、壱岐での越冬数も減少傾向に向かうのではないだろうか。総合的な視点で、島の環境を考えていくことが必要」としている。
県下の調査結果は後日、県支部のホームページで公開される予定。

関連記事

  1. スイレン見頃に 筒城浜ふれあい広場
  2. 約1万点の土器片見つかる 車出遺跡群田ノ上地区
  3. 神秘的な光のすじ 西の空に「漁火光柱」
  4. 軽石が一部海岸に漂着 小笠原諸島の海底噴火から10か月 船舶は注…
  5. 市内最大「山川家のエノキ」 台風の強風で折れる
  6. 元寇の痕跡求めて 壱岐高生が樋詰城跡を発掘
  7. やっぱりいた! 谷江川にアユ
  8. 石田町の献穀田で抜穂祭 「台風等の被害なく満足の出来」

おすすめ記事

  1. 空き家を自習・交流拠点に 学校の枠越え高校生が探究
  2. 男子ソフトボールで全国制覇 大村工業3年、大島拓人さん(郷中出身)
  3. 「自分の可能性に気づけた」 壱岐高生が万博で離島の魅力を発信

歴史・自然

PAGE TOP