市内の神社を巡る歴史探訪バスツアーが13日にあった。一支国博物館が開館12周年を記念して主催。市民40人が参加した。
ツアーでは平戸、壱岐、小値賀、松浦各地の旧平戸藩領にしかない鎮信鳥居がある神社7か所を巡った。
鎮信鳥居は、柱や笠木など全て3分割で作られ、笠木の両端が反り上がっているのが特徴。市内には35か所あるという。市教委文化財班の松見裕二さんが同行し、鳥居のほか、神社の由来や特徴を説明した。
そのうち、勝本町布気触の水神社では、壱岐最大のイチョウ(幹回り5・56㍍)も見物。また、芦辺町深江東触の兵主神社では、本殿に残る中国前漢の役人「朱買臣(しゅばいしん)」の壁画も紹介され、参加者は写真を撮るなどしながら見入っていた。
参加した芦辺町の白井邦夫さん(75)は「規模は小さいが朴訥(ぼくとつ)として、地域に密着した良さがあると思う。勉強になりました」と話した。