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白川市長が4選出馬表明。SDGs実現の道筋に意欲。

白川博一市長(69)が任期満了に伴う来春の市長選に無所属での4選出馬を表明した。19日に開かれた市議会定例会12月会議最終本会議の閉会挨拶で「次期市長選出馬について、いま取り組んでいる新しい施策や連携協定の実を上げるための道筋をつけることが私の大きな責務ではないかと思うに至った」と出馬の理由を語った。白川市長は、旧芦辺町長や社会福祉法人理事などを経て、2008年4月の市長選で初当選し、現在は3期目。任期は来年4月17日まで。同市長選の出馬表明は白川氏以外は行っていない。市長選は市議補選とともに来年4月5日告示、同12日投開票が予定されている。

白川市長は市議会定例会9月会議の市山繁議員の一般質問で次期市長選出馬の意思を問われた際「過去3期のマニフェスト、公約を確認すると、概ね約束を守ることができたのではないかと、自分なりに評価をしている」とこれまで12年間の市政を振り返った上で「これまで後援会の皆様に大きく支えられてきた。4期目の出馬については私自身の気力、体力、そして真摯なチャレンジ精神を持続できる自信はどうかを検証することはもちろんのこと、後援会の意見を聞き判断する」と答弁していた。

その9月会議で市は全国自治体初の気候非常事態宣言を行い、昨年から取り組んでいるSDGsをより具現化させる方針を示した。その後はSDGsに関連する企業などからの連携協定の申し出があり、気候異常事態宣言に関して市には全国の自治体やマスコミから問い合わせや取材が相次いだ。

これらの状況から白川市長は12月会議で「来年1月にはリクルートと人材育成に関する連携協定、4月には三菱総研プラチナ大学壱岐校、慶應大学SFCの仮称・壱岐なみらい研究所が開設予定。3月にはシンガポールで認知症に係る講演依頼があり、6月にはニューヨークで開催される国連グローバルコンパクト20周年記念リーダーズサミットに国連本部から招待されている。まちづくり協議会もこれから本格的に設立されていく」と来年も引き続き市長としての日程が目白押しであることから、後援会の承認を得て4選出馬する意思を固めた。

白川市長は2004年市長選に初出馬して8141票で次点(当選は8374票の長田徹さん)だったが、08年に現職の長田さんを破り8567票で初当選、12年に1万301票で再選、16年は8266票で武原由里子さん(5178票)、坂本和久さん(4173票)を抑えて3選を果たした。

現時点で白川市長以外に正式に出馬を表明している陣営はないが、「無投票で4選を認めることを市民は望んでいないのではないか」「4選以上を禁止・自粛する条例を施行している自治体もあり、1人の首長が16年間は長過ぎる」などの理由を挙げる複数の陣営に、出馬検討の動きも見られる。

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