壱岐振興局、壱岐署、市消防本部はこのほど、壱岐空港でハイジャック事件を想定した合同訓練を実施。壱岐市医師会、オリエンタルエアブリッジ壱岐支店なども加わり、約70人が参加した。
長崎発対馬行きの便が爆発物を所持した犯人にハイジャックされ、壱岐空港上空で機体に異常をきたして緊急着陸。着陸後、犯人は人質1人を連れて逃走を図り、機内に残された爆発物により火災が発生し、避難中の乗客の一部が機内に取り残された想定。
訓練は、逃走した犯人を待機していた壱岐署員が防御盾、さすまたなどを使って素早く取り押さえた。消防隊員は機内から負傷者を救出し、応急処置後に救急車で搬送。機体の火災は化学消防車、タンク車、ポンプ車などで消火した。
壱岐署・横山信也署長は講評で「人命を最優先し、迅速・適切な対処が行われた。来年は東京五輪など国家的な行事があり、日本がテロの標的にされることも考えられる。訓練でさらに技術を高め、対処能力向上に努めて欲しい」と要望した。