地域情報

自衛隊艦艇での避難は中止 玄海原発事故想定防災訓練

長崎、福岡、佐賀の3県は11月28日、九州電力玄海原発(佐賀県玄海町)の重大事故に備えた訓練を実施した。合同訓練は2013年11月、今年1月に次ぎ3回目。壱岐市では住民75人が参加し、避難訓練、スクリーニングなどを行った。
島内南部から北部へは、三島地区の大島港からは海保の巡視艇で、原島港からは借り上げた漁船で郷ノ浦港へ渡り、バスで芦辺町の壱岐島開発総合センターに避難。他地区から避難した住民とともにスクーリング測定、除染、被災住民登録、安定ヨウ素剤模擬服用などの緊急被ばく医療訓練を受けた。
県境を越えた広域訓練では、市民10人が自衛隊の大型ヘリで大谷公園陸上競技場から福岡空港へ無事に到着したが、印通寺港から10人が海上自衛隊のミサイル艇を利用して福岡市に避難する訓練は、気象庁が波浪注意報を発表したことを受けて中止された。
中原康壽副市長は「小型ミサイル艇は高速で航行するため、高波で大きく揺れることが想定され、参加住民の安全を考えて中止を決めた」と話した。中村法道知事は「海自の艦船での避難が中止になり、実際に事故が起こった場合にどう対処するのか課題が残った。検証していかなければならない」と海が荒れた場合の離島からの避難について課題を挙げた。

 

関連記事

  1. ワクチン集団接種が開始。初日60人、2日目114人。1日180人…
  2. ICTを活用して見守り。いきいきあんしんネットワーク
  3. 壱岐高卒業生の旅立ちが舞台 オロナミンC動画が公開
  4. 漂着ゴミから環境考える 塩津浜でボランツーリズム
  5. 外務省から人材支援が決定 副市長か幹部職員で2年間常勤 国の地方…
  6. 特殊詐欺を未然に防止。2人に壱岐署長感謝状。
  7. 芦辺JF桟橋破損 復旧に1か月以上か
  8. 成人の誓い新たに。市成人式199人出席。

おすすめ記事

  1. 「蛇」にまつわる名所を観光 一支國研究会がバスツアー
  2. 昭和30年代の地図を手作り 賑いの様子を後世に、勝本町の鳥巣さん
  3. 「思い出よみがえった」 壱岐高煌雪祭で甲子園写真展

歴史・自然

PAGE TOP