© 【公式】壱岐新聞社 All rights reserved.

20195/17

女子バスケットのトップチーム「三菱電機コアラーズ」が壱岐合宿。

バスケットボール女子日本リーグ(Wリーグ)で2018~19シーズンの準優勝チーム「三菱電機コアラーズ」の選手10人、スタッフ8人が12日から17日まで、本市でスプリングキャンプを実施している。長崎県スポーツコミッションの合宿誘致制度を活用した取り組みで、同制度の本市での実施は初めて。日本女子代表チームに選出されている根本葉瑠乃さん、川井麻衣さん、3×3代表の西岡里紗さんらを擁し、2019~20年シーズンで悲願のWリーグ初優勝を目指すチームは、離島ならではの環境を活かした小水浜海水浴場など砂浜でのフィジカルトレーニング、石田スポーツセンターでの実践練習でチームのレベルアップを図っている。

12日の合宿スタート初日。チームが最初に取り組んだのが、石田スポーツセンターでの市内女子中学選手を対象にしたバスケットボールクリニックで、市中体連大会を1週間後に控えた3中学のバスケットボール部生徒約30人が参加。平田紘美アシスタントコーチが講師を務め、選手、トレーナーが子どもたちを直接指導した。最初は鬼ごっこの要素を取り入れたボールタッチゲームで体をほぐすとともに、選手たちと笑顔で触れ合うことで親近感をつくり、その後はボールを使って様々なバリエーションでのキャッチングや、フロントチェンジ、ロールターン、レッグスルー、バックビハインドなどの縦・横に揺さぶるドリブル技を練習し、トップのハンドリング技術を習得。最後は選手たちとともにミニゲームを行い、トップのスピード、技術、フィジカルの強さなどを体感した。

練習後の質問コーナーでは「体づくりのための食生活は」「センターポジションの選手が一番気を付けていることは」「試合中に心が折れることがありますか」などの質問が次々に飛び、選手たちは「タンパク質をしっかり摂ること、色の濃い野菜を食べることが重要。水分は多めに摂る」「センターは上下、左右のズレを作ることが重要」「心が折れそうになることはみんなあると思うが、折れてもプラスになることは何もないので、やってやろうという強い気持ちを持ち続けることが大事」などと丁寧に答えた。クリニック後にはサイン会も開かれ、子どもたちは思い出作りに長い列を作った。

石田中の山内京香キャプテン(3年)は「緩急をつけたドリブルやカットインの方法など、勉強になることばかりだった。中体連大会でもすぐに使いたいが、他のチームもみんなが使ってくるかも。憧れのWリーグのトップ選手たちから直接指導を受けたことは忘れられない。センターの選手はとても大きかったけれど、ポイントガートやシューティングガードの選手の中には私たちとそれほど変わらない身長の選手もいて、練習をすれば体格に関係なく超一流になれるのだと思うと、バスケットを続けていく自信にもなった」と話した。

13日からは本格的な合宿がスタートし、午前中は郷ノ浦町の小水浜海水浴場で、けがを防ぎながら負荷をかけられる砂の上で、様々なフィジカルトレーニングや40分間走など、4時間に渡って汗を流した。佐賀県出身の古賀京子ヘッドコーチは「壱岐に来たのは初めてだが、静かで練習に集中できる素晴らしい環境にある。スプリングキャンプの大きな目的はフィジカル強化で、宿泊施設(旅館太公望)の近くにビーチがあることが、合宿地決定の大きな要因だった。宿泊施設も食事面などで全面的に協力してくれているし、体育館の設備も申し分ない。昨シーズンはチーム史上初めてのプレーオフ・ファイナルに進出し、準優勝ではあったが、あの舞台に立てたことはチームにとって大きな財産になった。今シーズンこそは日本一、とチームのモチベーションも高まっているので、有意義な合宿になると思う」とチームのレベルアップに期待している。

本市はこれまで、交流人口拡大、スポーツ振興などを目的に運動クラブの合宿誘致を行ってきており、陸上では女子マラソン東京五輪候補の野上恵子さんが所属する十八銀行などの駅伝チーム、視覚障害者マラソンの道下美里さん(三井住友海上)、大学ラクロス部などが合宿を行ってきたが、トップスポーツチームの本格的な合宿は初めてとなる。コアラーズからも東京五輪日本代表選手が選出される可能性があり、市民にとっても大きな刺激となる。誘致した県スポーツコミッションの古川一登マネージャーは「昨年夏に大村市で行われたWリーグ合同サマーキャンプの際に、各チームに誘致を行い、三菱電機さんが県、壱岐市の環境、サポート体制に興味を持ってくれた。来年以降も継続して合宿を行ってもらえることが重要だ」と今後の展開に期待している。

今回の合宿を担当した市福岡事務所の若宮廣祐所長は「今後も様々なスポーツ団体への誘致を行っていきたいが、壱岐市には本格的な体育館や競技場はなく、雨天時の練習施設やフィットネス機器なども不足している。コアラーズの選手・スタッフに話を聞いて、今後も合宿を継続してもらうためには何が必要か、しっかりとリサーチしたい」と話した。




  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

20195/24

7競技に5百人出場。市中体連球技・剣道大会

第69回市中体連球技・剣道大会が18、19日、市内各会場で7競技が行われ、4中学から約5百人が出場。県中学総体(7月27~29日)に出場する…

20195/24

イルカ以外の魅力探求を。

リニューアルオープンしたばかりの壱岐イルカパークで3日、イルカ1頭が死亡した。外傷、誤飲をした形跡はなく、現在、詳しい病理検査をしている。悲…

20195/24

国立科学博物館「大哺乳類展2」に壱岐の知能。本市出身、和田直己教授が監修。

壱岐高校出身で山口大学共同獣医学部で獣医生体システム科学分野の研究をしている和田直己教授(61)が、6月16日まで東京・国立科学博物館で開催…

20195/17

盈科少年軟式野球クラブが全国大会へ。県大会準優勝で出場権獲得。

少年軟式野球の高円宮賜杯第39回全日本学童大会マクドナルド・トーナメント県予選が3~5日、大村市野球場などで行われ、壱岐市代表として出場した…

20195/17

5G時代見越した政策を。

4月22日に東京都の御蔵島、神津島、式根島、新島の4島で起こったNTT東日本の海底ケーブル断線事故は、全国ニュースで大きく報じられることはな…

ページ上部へ戻る