政治・経済

協力隊員に名子さん、林さん ―海の資源回復担当―

市は1日、地域おこし協力隊員として名子朋宏さん(46)と林浩史さん(26)の2人に辞令を交付した。任期は最長で3年。2人とも水産課に所属し、壱岐栽培センターなどで海の資源回復担当として、種苗生産業務に携わりつつ、磯焼け対策の検討・研究、試験的実施、ブルーカーボンの取組に従事する。
名子さんは福井県敦賀市出身。福井県立大大学院生物資源学研究科を卒業後、建材メーカーに勤める傍ら、敦賀の海ごみ対策などを行う団体「Team Clean Blue」を立ち上げ、ごみ拾いや幼稚園での環境教育などに取り組んでいたが、壱岐市の協力隊の募集を知り、家族5人での移住を決めた。
名子さんは「敦賀でも磯焼けは問題になっていたが、壱岐市の取り組みを知り、自分もぜひやってみたいと思った。家族や職場の人も応援してくれた。この3年間は藻場再生に全力で取り組み、将来は壱岐と敦賀を拠点に日本全国の海の資源回復に取り組みたい」と話した。
林さんは岐阜県各務原市出身。東海大海洋学部水産学科を卒業後、スポーツトレーナーの仕事をしていたが「大学では魚の養殖に関して研究していた。やはり水産に関係する仕事がしたいと思い、壱岐市の協力隊に応募した。壱岐はこれまで2回、釣りで訪れたことがある。魚種が豊富で水産資源が豊かだという印象が強かった。離島が好きでよく訪れているが、壱岐は交通アクセスなど生活のしやすさも優れているので、ここで仕事をしたいと思った」と話した。
白川博一市長は「本市は磯焼け対策、ブルーカーボンクレジット、洋上風力発電など海洋資源に力を入れている。海に関する様々な分野に、2人の経験を生かした力を発揮して頂きたい」と期待を込めた。

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