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壱岐高放送部が全国大会出場 ラジオドキュメント番組「喋っちみなーれ!」

壱岐高放送部(20人)が制作したラジオドキュメント番組「喋っちみなーれ!」が、20日から23日まで東京・国立オリンピック記念青少年総合センター、NHKホールで開催される第62回NHK杯全国高校放送コンテストに出品される。同校放送部の全国大会出場は3年連続となる。
同作品は、壱岐の方言である「壱州弁」の中でも特に独特な表現が多い「勝本弁」に着目し、その成り立ちについて取材したドキュメンタリー番組。松本奈那美さん(3年)と堀江華乃子さん(3年)が中心となり、1年生3人がアンケートなどで協力。約7分間に編集した。
松本さんは「芦辺出身の私には、勝本弁は判らない言葉が多くて、まるで外国語のように感じることもあった。『階段』のことを『がんぎんだん』と言ったり、刺身は『食べる』ではなく『なめる』。他の3町に比べて、勝本は特別に感じたのが、調べてみようと思ったきっかけです」と番組制作のきっかけを語った。
堀江さんは「勝本には江戸時代まで鯨組があり、捕鯨が盛んに行われていたため、本場の紀州をはじめ全国から捕鯨漁師や取引業者がやって来ていた。そのため全国の言葉が混じり合って、勝本弁が生まれたのだということが判りました」と成り立ちについて取材をした。
取材・編集に2か月。方言に詳しい人に話を聞くだけでなく、勝本浦の高齢女性たちの日常会話を録音して、それを書き起こすなど地道な作業を続けた。
6月13、14日に行われた県大会ではラジオドキュメント部門で優秀賞を獲得。全国切符を手にした。2人は3年生のため「全国大会の経験を今後の部活動の発展に生かしてもらいたい」と後輩たちに作品を託す。大会で作品紹介をするのは西大雅さん(2年)と鬼塚広大さん(1年)。
西さんは「放送部で勝本浦に住んでいるのは僕だけなので取材に協力したが、改めて向き合うと知らなかったことばかりだった。方言が世代を超えて伝わっておらず、このままでは方言が廃れてしまうという危機感を感じた。もっと伝えていかなければ、という点を全国大会でアピールしたい」。鬼塚さんは「全国のレベルを目の当たりにして、今後の自分の力、放送部の力にしていきたい」と意欲を語った。
全国大会にはラジオドキュメント部門だけでも2百本近い作品が出品され、21、22日の準々決勝、準決勝で振り落とされ、23日NHKホールで流される決勝に残れるのは上位4作品のみ。勝ち残るのは狭き門だが、「全国の舞台で、壱岐の方言とその歴史、魅力をアピールすることが大事」と松本さんは出品することの重要さを強調した。

 

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