© 【公式】壱岐新聞社 All rights reserved.

20152/20

ツマアカスズメバチの恐怖

syasetsu たかがハチと思うことなかれ。外来種のスズメバチ「ツマアカスズメバチ」に壱岐が襲われる危険性が高まってきている。環境省は3月から特定外来生物に指定し、対策の強化に乗り出す。
ツマアカスズメバチは中国が原産で、韓国に定着して問題になっている。日本では対馬に定着しているが、2012年に侵入が確認されてからわずか1年で、島全域に生息域を拡大したほど繁殖力が強い。
ニホンミツバチを好んで捕食するため、対馬で盛んな養蜂業が大きな打撃を受けて、ある養蜂業者では10以上の巣箱が全滅させられたとの報告がある。
壱岐でも養蜂が行われているためその被害が心配されるが、養蜂業者以外も十分な注意を払わなければならない。ミツバチを捕食するため、ミツバチによる受粉を行っているカボチャ、ナス、キュウリ、ピーマン、トマトなどの野菜、イチゴ、スイカ、メロンなどの果物に大きな影響が出る可能性が指摘されているからだ。
また長い目で見ると、壱岐の生態系そのものにも影響が出てくると考えられる。肉食の同ハチはトンボ、チョウ、ハエなどを捕食し、さらに天敵もいないため、虫の生態系の頂点に君臨し、さらに増殖を続けていく。植物だけでなく、鳥などにも影響が出てくる。
人間にとっても恐ろしい存在だ。通常のスズメバチ以上に攻撃性が強いため、人間から攻撃を仕掛けないでも襲ってくる可能性がある。毒性はスズメバチと同程度で、刺されると死に至る場合もある。刺された場合は早急な手当てが必要で、保健所からの適切な指示に加えて、医療体制の整備も求められる。
何とも厄介な存在だが、泳いで海を渡るイノシシとは違い、海上を飛来する報告はされていない。対馬からのフェリー・ジェットフォイルの船室、乗客の服や荷物に潜んでいないか徹底的にチェックし、消毒も行うことで、壱岐上陸の可能性をかなり低くできる。口蹄疫の上陸阻止と合わせて、船舶・運送機関には十分な注意を払ってもらいたい。




  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

20196/14

500人が壱岐路を疾走。サイクルフェスティバル

壱岐サイクルフェスティバル(第31回壱岐サイクルロードレース、同壱岐チャレンジロードレース、第19回壱岐ジュニアチャレンジロードレース)が9…

20196/14

島外者採用で新たな血を。

広報いき6月号に市の今年度新規採用職員が写真付きで掲載された。23人の若者たちのやる気あふれる表情には逞しさが感じられた。将来の壱岐市のため…

20196/7

最後の泥んこバレー大会、地元「田の真吾」が連覇。

第6回壱岐の島泥んこバレー大会(同実行委員会主催)が2日、原の辻ガイダンス前の田んぼで開催され、島外からの5チームを含む12チーム、約150…

20196/7

さらに観光サイトが必要か。

先日、ネットニュースの東洋経済ONLINEに興味深い記事が掲載された。日本遺産審査委員会の設立当時から委員を務めている小西美術工藝社のデービ…

20196/7

松下が県高総体八百メートル優勝。壱岐勢6人が北九州大会進出。

長崎県高校総合体育大会が1日から県内各地でスタートした。諫早市のトランスコスモススタジアム長崎で行われた陸上競技では、男子八百㍍決勝で松下翔…

ページ上部へ戻る