社説

さらに進んだ子ども議会に。

平成30年市子ども議会が8月29日に開催された。市内4中学校の代表者が、市議会の模擬体験を通じて、市民生活と行政の関わりや、壱岐市が直面する課題について考え、議会制民主主義への理解を深めながら地方自治の仕組みについて学習することを目的に、平成26年から始めて今年で5回目の開催。中学生たちが懸命に壱岐市の課題について勉強し、実際の議会に立ってその課題について市長、教育長に対して質問をする機会は、代え難い貴重な体験となるはずだ。

各校とも質問だけでなく「提案」を織り込んでおり、中学生ならではの発想は、理論武装が多少足りなかったものの、斬新なアイデアもちりばめられていて、市政にとって有意義な部分もあったように思えた。これらの提案から実際の施策の発展するようなものがあれば、市にとってはもちろん、中学生たちにも大きな刺激になることは間違いない。郷ノ浦中学校は中学陸上短距離界のエースでもある長門虎太郎さんが、スパイクのピンが土とタータンでは違うことなど自らの経験を踏まえて、大谷グラウンドを全天候型タータンコートに改修することを要望した。現役選手だからこそできる主張であり、今後の論議にも影響を及ぼす貴重な提言だった。

だが敢えて今後のために、要望したいこともあった。「質問」がやや甘かったことだ。データ的なこととか、これまでの実績などについては、事前に担当課に聞いておけば判ることだ。訪問、電話でも、中学生に対して丁寧に教えてくれる。本会議の一般質問であれば、敢えて判り切ったことを質問して、次の再質問の材料にするという手法もあるのだが、子ども議会ではそれだけの時間もない。せっかく市長、教育長が直接答えてくれる質問なのだから、このような担当課でも判る質問をするのはもったいないことだ。中学生ならではの素朴な疑問を市長にぶつけて、市長、教育長の考え方を聞き出すような質問をしてもらいたい。

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