県は17日、第35回県まちづくりの絵コンクールの審査結果を発表。本年度の最優秀作品に盈科小5年の牧山空未(くみ)さんの作品が選ばれた。
同コンクールは、これからの時代を担う子どもたちのまちづくりに対する関心を高めることを目的に、6月1日から9月1日まで作品を募集。県内157小学校から772作品の応募があり、審査の結果、最優秀賞1作品、優秀賞5作品、入選13作品、奨励賞60作品が選定された。
牧山さんは作品について「がんばったところは、くだものの色をていねいにぬったところやつるの色を2色や3色で書いたところです。あと少し上から見たようにするために下にかいているくだものなどを小さくかいたところです」とコメントを寄せていた。
審査員は▽構図の良さ、色彩センスも素晴らしいが、自然やロボットを生活にとりいれ、高齢者もこどもも一緒にくらしている様子がわかりやすく描かれているところが良かった。バラモン凧(鬼凧)も効いている▽まち全体を上空から見下ろした構図で遠近法や影の表現も含めてスケール感のある作品になっている。人々が生き生きと描かれ、自然豊かで住みよいまちの様子が伝わってくる▽今回のテーマ「夢のある未来のまち」に最も相応しいすばらしい絵。立体感のある3棟の建物も全て違う外観で、影も描かれるなどとても工夫が感じられる作品▽自然と調和する建物を細かく、ていねいに表現している。また、多くの人や動物が自然と共存しながら、いっしょに楽しく過ごせる町がよくわかっ
た、と評価点を挙げた。
牧山さんは3年生だった一昨年の第46回「ごはん・お米とわたし」作文・図画コンクール(JAグループ主催)の県作品展の図画部門で、最優秀にあたる長崎県知事賞を受賞しており、図画コンクール県大会の2冠を制したことになる。
同コンクールでは本市から、入選に中嶋恵那さん(鯨伏2年)、奨励賞に新井朝陽さん(初山4年)も選ばれた。入賞・入選作品は県内各地で移動展示会が開かれ、12月13~17日まで一支国博物館で受賞作品、地元作品が展示される。