壱岐市の緊急経済対策第1、2弾が着々と進行している。
5千円で8千円分の飲食に利用できるプレミアム商品券第1回は、7日から5千セット(総額4千万円分)が発売されたが、14日に実質6日目ですべて完売した。
使用期限は6月末までだが、各飲食店は独自に有効期間が長い前売りチケットやさらにプレミアムの付いたチケットを発行したり、テイクアウト商品を充実させるなど工夫を凝らしたことで、商品券の利用・換金も急速に進んでいる。
このため市は、当初は7月初旬に発売を予定していたプレミアム商品券第2回を、前倒しして6月1日から発売することを急きょ決めた。
第2回は、プレミアム率は第1回の60%から40%に下がり、5千円で7千円分の利用となるが、このうち5千円分は飲食以外でも利用できるチケットとなる。市商工会会員の店舗だけでなく、島内すべての商業施設、バー・スナック、宿泊施設などでも利用が可能になる(2千円分は第1回と同様に飲食店、宿泊施設での飲食サービス、タクシーのみの利用)。
また発売枚数は第1回の9倍となる4万5千セット、総額3億1500万円分で、1人5セットまで購入が可能となる。発売は市商工会、市役所4庁舎で行う。
島民が宿泊すると宿泊費の半額が補助される「市内宿泊施設利用促進事業」は、7日から受付を開始し、14日までに23人が利用。150人が予約をしている。
利用者負担千円で島内周遊バスツアーが利用できる「市内観光バス・団体受入施設等支援事業」は、利用開始が23日からでまだスタートしていないが、すでに2件の申し込みがある。
緊急経済対策第2弾は、2~4月の間で売上高が前年同月比で20%以上の減少が1か月以上ある飲食店・宿泊施設に最大30~100万円を支援する「市飲食店・宿泊施設等事業継続支援金」に対して、14日までに136件の相談があり、このうち119件の申請を受け付け、4240万円をすでに給付済み。受付から5開庁日で給付が行われている。
市は対象店舗を260店舗程度と想定しており「まだ申請していない事業者は、早めに申請をお願いしたい」と呼びかけている。
春休みやゴールデンウィークに帰省することができなかった島外在住の学生に、保護者負担千円(送料分)で5千円分の壱岐産品詰め合わせを届ける「市ふるさと応援小包発送事業補助金」は11日から市ふるさと商社で受付を開始し、14日までに50件を発送した。
小包には米(にこまる)、壱岐牛カレー、うにめしの素、かすまき、ゆずじゅれなどの壱岐産品に加え、マスク、白川市長からの手紙などが同封され、手元に届いた学生からはSNSで感謝のメッセージが書き込まれている。