歴史・自然

「雑草も一生懸命」  山内正志さんが講演

一支国博物館の壱岐学講座が12月7日にあり、元壱岐「島の科学」研究会会長の山内正志さん(88)が「植物たちの、したたか生き残り戦略」と題して講演した。
山内さんは市内で見られる草木(雑草)を実物も見せながら紹介。光合成するために上にツルを伸ばすクズ(マメ科)や種子に薄い翼を持ち、風で拡散するウバユリ(ユリ科)など、それぞれが子孫を残すために備えた特徴を解説した。
その中で、コンクリートの割れ目に咲くコニシキソウ(トウダイグサ科)は、つる植物のような背伸び競争に関わらない戦略で生き残り、種子に甘いものを付けてアリに運ばせる生態を紹介。「割れ目に咲き可哀想に見えるがコンクリート下は湿気があって真夏でも快適な温度。競争相手もいなく居心地が良く良い考えで生き残っている」と話した。
また、北アメリカ由来の外来種セイタカアワダチソウについては、根の先から毒性物質を出してほかの植物を駆逐するが、群落になると自分たちの毒で消し合い、5年目くらいから小さくなり、10~11年目でほとんどなくなるため、「心配いらない。ただ、10年くらい辛抱できるかどうか」と会場の笑いを誘った。
最後に「地球上で人間だけが植物の邪魔をしている。私たちの快適は植物にとっては常に脅威。草刈りをする時は憎らしく思わず、一本一本名前があって個性がある。一生懸命生きていると少しでも思ってもらえれば」と話した。

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