地域情報

遼東系銅釧(腕輪)、原の辻で国内初出土。

原の辻遺跡の平成19年度市教育委員会発掘調査で見つかった青銅製品が、紀元1世紀ごろの遼東系銅釧(腕輪)であることが判明した。県埋蔵文化財センターが11月25日刊行の学術誌「九州考古学」92号で発表した。遼東系銅釧が出土したのは国内初。

遼東系銅釧は原の辻遺跡高元地区の遺物包含層(弥生時代中期から古墳時代前期にかけての遺物が含まれている層)から破片で出土しており、全体の形態は不明。長さ約4・2㌢、幅約1・2㌢、厚さ約2・5㍉、重量約3・7㌘。外面には幅1・5㍉程度の凹線が4条見られる。25年6月19日に国の重要文化財に指定されている。

27年に中国で刊行された羊草荘漢墓(遼寧省鞍山市)についての発掘調査報告書で67点の銅釧が報告されており、原の辻遺跡の青銅製品と比較したところ、形状・サイズがほぼ一致したことから、銅釧であると判明した。同センターは「東北アジア全体でも類品が少く、原の辻遺跡における対外交流の活発さや重層性を物語っている」と出土の意義について話した。

関連記事

  1. 5月末発売へ最終調整。壱岐の蔵酒造のクラフトジン。
  2. 国内初の農業版マルチワーカー JAが特定地域づくり事業協組設立
  3. 4日から選挙戦スタート。30日投開票 壱岐市議選
  4. 島内企業情報誌 中高2年生に配布
  5. 玄海酒造が36位 焼酎・泡盛売り上げ
  6. 「感染拡大の可能性は低い」。立ち寄り先はすべて消毒完了。
  7. 郷ノ浦町にPICラボ開所 IT人材育成や学びの場を提供
  8. 辰ノ島がランクダウン 海水浴場水質調査

おすすめ記事

  1. 「蛇」にまつわる名所を観光 一支國研究会がバスツアー
  2. 昭和30年代の地図を手作り 賑いの様子を後世に、勝本町の鳥巣さん
  3. 「思い出よみがえった」 壱岐高煌雪祭で甲子園写真展

歴史・自然

PAGE TOP