
住吉神社奉賛会の壱岐大大神楽奉納が今年も20日、芦辺町の住吉神社(川久保貴司宮司)で行われ、市民や観光客が拝観に訪れた。
壱岐神楽は国の重要無形民俗文化財で、神職によって伝承されている。大大神楽はその中で最も厳粛なもので全35曲で構成される。奉納は午後2時過ぎから始まり、雨天のため一部を除く33演目を、神職12人が約7時間かけて奉納した。
鹿児島県奄美市から観光で来島したフリーランスで海洋教育に携わる石川恵さん(40)は、毎年壱岐神楽を観るために訪れている。「2畳の中で宮司が舞うのが不思議。季節の切り目に、自分の切り替わりも重ね合わせて、一年の節目のような感じ。自分への労いと生きられたことに感謝します」と話した。
文化審議会無形文化遺産部会は11月、ユネスコ無形文化無形文化遺産への新規提案候補として、「神楽」と「温泉文化」を選定。神楽は令和10年12月頃に政府間委員会で審議となる可能性が高い。
川久保宮司(53)は神楽奉納後の挨拶で、「令和10年12月は記念大会にしたい」などと述べた。






























