壱州荒海太鼓「風舞組」(中上良二代表)の30周年記念公演が4月20日、壱岐の島ホールで開かれ、約4百人の聴衆が迫力ある太鼓演奏を堪能した。
風舞組は1992年に結成。94、95年には米国オレゴン州ポートランドで開かれた「ローズフェスティバル」に2年連続で出場。2006年には韓国での日韓交流文化祭で演奏するなど、海外、国内で幅広い演奏活動を続けている。また後継者の育成、生涯学習の推進を図るため小中学生や地域婦人会への太鼓指導など、地域に根差した活動にも取り組んでいる。
この日の公演は風舞組の「壱州荒海太鼓」の勇壮な演奏で開幕し、子どもたちでつくる「風舞組ジュニア」、「壱岐商業高校壱州荒海太鼓部」の地元太鼓クラブに加えて、風舞組と以前から親交が深い諫早市の「西方小天鼓」、「琉球國祭り太鼓」の長崎支部のメンバーらも客演し、5チームで約60人の演者が計17曲を演奏。風舞組は他に「風雅」「海 」、佐渡の太鼓芸能集団「鼓童」から提供を受けた新曲「春風」を演奏した。アンコールでは全チームが「壱州荒海太鼓」を合奏し、「琉球國祭り太鼓」の「琉球獅子舞」も加わり、30周年を盛大に祝った。
中上代表は「多くの人に来場して頂き、力以上のものを発揮できた。交流のあった西方さん、琉球さんにも来て頂いて素晴らしい演奏で盛り上げてくださり、感謝している。風舞組にも若いメンバーが入ってきてくれているし、ジュニアもしっかりと練習をしている。40年、50年と続けられるように頑張っていきたい」と話した。