地域情報

GCは吉井さん生産「けいこ」。和牛共進会は芦辺が席巻。

第10回市和牛共進会(JA壱岐市主催)が10月23日、壱岐家畜市場で開催され、種牛の部1部(若雌1)9頭、2部(若雌2)9頭、3部(繁殖雌牛)9頭、4部(高等群)7組14頭の審査と、9月に福岡食肉市場で審査が行われた肉牛の部(出場21頭)を含めた表彰式が行われた。

各部とも7人の審査員が慎重に個体審査、比較審査を行った結果、優秀賞1席は1~4部のいずれも芦辺町生産牛が選出された。各部の優秀賞第1席から選ぶグランドチャンピオン(GC)には3部の「けいこ」(那賀・吉井文数さん生産、父・百合幸、母の父・平茂晴)が選出された。

吉井さん(36)はJA壱岐市の営農指導員から実家の牧場を継いで1年弱でGCの栄冠を手にした。「まさか獲れるとは思っていなかったので驚いた。芦辺町の選考会から1か月は、幅、体積を増やすため別飼いした。おとなしくて扱いやすい牛なので、共進会へ向けて思った通りに仕上げられた」と受賞を喜んだ。

2022年の鹿児島全共へ向けて、準備を進めなければならない時期が迫っている。吉井さんは「指導員として長崎、宮城の全共で、全国の銘牛を見てきている。壱岐からも鹿児島に恥ずかしい牛を出品することはできないので、もっと勉強して、壱岐産牛の名前を高められるような牛を作っていきたい」と抱負を語った。

審査を見守ったJA壱岐市・川﨑裕司組合長は「全共をきっかけに、平茂晴、金太郎3が全国的に名を轟かせた。全共は長崎和牛の価格にも大きな影響を与えている。鹿児島へ向けて12月には授精が始まるので、今回の共進会で審査委員長(県肉用牛改良センター・峰靖彦所長)から指摘された栄養度などにも注意を払いながら、市、JA、生産者が一体となって壱岐産牛にふさわしい生産、管理、出品技術に取り組んでいきたい」と話した。

関連記事

  1. 「横山五十」がミラノで高評価 重家酒造の純米大吟醸酒
  2. 親子で月見だんご 原の辻ガイダンス
  3. 結成10周年「音楽で島を守る」 第4回定期演奏会、ハミングバーズ…
  4. 壱岐初の地域猫活動 野良猫152頭に不妊去勢手術
  5. 島内で28年ぶりの日本酒造り。重家酒造「横山蔵」が稼働。
  6. 酒類鑑評会「初代嘉助」が金賞。創業120周年 壱岐の華。
  7. 「条例違反は判断できず」政論審調査結果をまとめる。入札除外問題
  8. 過去最高の200万円超え。牝子牛の「すみれ」。

おすすめ記事

  1. 「蛇」にまつわる名所を観光 一支國研究会がバスツアー
  2. 昭和30年代の地図を手作り 賑いの様子を後世に、勝本町の鳥巣さん
  3. 「思い出よみがえった」 壱岐高煌雪祭で甲子園写真展

歴史・自然

PAGE TOP