© 【公式】壱岐新聞社 All rights reserved.

20173/17

社説・朝鮮半島有事想定した対処は

4月から待望の国境離島新法が施行される。市民から見れば環境が厳しい離島住民に対しての国の保護策と映るかもしれないが、その根底にあるのは日本の領土保全。国境に面した離島の無人化を防止して、竹島のように他国から実効支配されないようにするための法律である。大規模な予算を確保してこのような新法が施行されるのは、いまそれだけ日本周辺で軍事的な緊張関係が高まっているからに他ならない。
北方領土、尖閣諸島、竹島と日本が抱える問題は数多くあるが、壱岐が直面するのはやはり朝鮮半島有事に際してだろう。金正男氏の殺害事件、弾道ミサイルの4連射と日本の排他的経済水域内への着弾、米軍の最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の韓国配備の決定、米韓軍事演習の実施、韓国大統領弾劾など、朝鮮半島の緊張は近来ないほどまでに高まっているように見える。
有事の際に、壱岐はどうなるのだろうか。国際政治に関して専門の知識はないが、日本がまったく被害を受けないことはあり得ないように思える。いつ北朝鮮の弾道ミサイルが飛んでくるか判らないし、それを迎撃できる日本のシステムは不十分。ミサイル飛来の可能性は、玄海原発の重大事故よりも現実味を帯びている。
朝鮮半島から近い壱岐・対馬には、北朝鮮と韓国のどちらが甚大な被害を受けたとしても、多くの難民、避難民が押し寄せる事態になるかもしれない。国交のない北朝鮮の難民の対処は大問題だし、竹島、慰安婦像、対馬仏像などの問題で決して良好な関係ではない韓国からの大量の避難民受け入れも、簡単なことではないだろう。韓国沿岸の原発が攻撃を受けた場合、放射能被害も深刻となる。
市長らの告訴問題追及や市教委の入札問題解明も市議会の重要な役割かもしれないが、複数の議員が同様の質問を繰り返すよりも、壱岐の存続そのものに関わるような国際問題について、行政の考え方、準備を問う質問もしてもらいたい。




  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

20187/20

「壱岐のほとけさま」展示。一支国博物館特別企画展

一支国博物館で13日、第41回特別企画展「壱岐のほとけさま~金銅仏編~」が1階テーマ展示室で開幕した。9月24日まで、入場無料。仏教が日本に…

20187/20

交通ビル撤去を発議すべき。

3日に本島を直撃した台風7号の強風で、郷ノ浦町市街地の壱岐交通ビルの壁の一部が落下した。同ビルの危険性はこれまでも指摘されており、市議会一般…

20187/13

野上恵子さんと一緒に走った!十八銀行陸上部が教室開講。

十八銀行女子陸上部(吉井賢監督)のメンバーら8人が6月28日から7月5日まで、恒例となった壱岐合宿を行った。合宿に参加した選手は、3月の名古…

20187/13

災害時こそSNS活用を。

7月3~4日に本島を直撃した台風7号は、壱岐空港で瞬間最大風速30・3㍍の観測史上最大を記録するなど、その強風で多くの被害をもたらした。記者…

20187/13

芦辺地区第1分団ポンプ車8連覇。郷ノ浦地区第7分団2部小型ポンプ3連覇。市消防操法大会

第8回壱岐市消防団消防ポンプ操法大会が8日、芦辺町の市消防団操法訓練場で行われ、小型ポンプの部には4地区大会を勝ち抜いた14チーム、ポンプ車…

ページ上部へ戻る