社説

マナーを示すのも「おもてなし」

syasetsu 観光客が徐々に増加する時期を迎え、各種スポーツ大会、修学旅行など島外からの来島者も多くなってきた。交流人口拡大を期する市にとっては、まさに勝負の季節を迎えようとしている。
観光客に対して、歓迎を示す「おもてなし」が大切なのは言うまでもないことだが、無条件に「歓迎」することが、必ずしも正しいことではないのが悩ましいところだ。
5月に修学旅行で長崎市などを訪れた横浜市の中学3年生が、被爆遺構巡りの案内をしていた被爆者の男性に対して暴言を吐いたことは、全国的なニュースに発展した。
2012年10月には、対馬市の観音寺、海神神社などから、韓国人の男によって仏像が盗まれる被害が出て、国際問題に発展している。
壱岐でも先日、福岡県の少年が漁船からマグロ釣り用のリールを盗む事件があった。人が多く出入りするようになれば、その中には不届きな輩も必ず存在するものだ。
「犯罪」とまでは言えないが、先日開催されたサイクルフェスティバルで、不快な思いをした。壱岐で行われる一大イベントであり、多くの人たちに壱岐の魅力を知ってもらう絶好の機会だけに、当日の交通規制を含めて市民はできる限りの協力を惜しまなかったし、沿道から応援の声も掛けていた。
大会そのものはまったく問題なかったと思うが、大会前日や当日朝、信号、一時停止などの交通ルールを一切無視して、傍若無人に市内を疾走する自転車を何度も目撃した。一歩間違えば大事故が起きていても不思議ではなかった。
このような行為に対して主催者は、「壱岐はうるさい」と思われたとしても、断固たる態度を取らなくてはいけない。試走が必要であるのなら、コースの一部だけでも前日から交通規制を設定するなどの対策も求められる。事故が起こってからでは遅いし、何よりも大多数のマナーをわきまえている参加者が、市民以上に不快な思いをしているはずだ。犯罪、マナー違反に目を光らすこともまた、重要な「おもてなし」だ。

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