YKK陸上長距離部(本拠地・富山県黒部市)の選手14人、スタッフ3人の計17人が、1月24日から2月8日まで16日間の日程で、原の辻遺跡周辺コースや筒城浜ジョギングコースなどで本市合宿を行った。昨年に続いて2度目で、昨年の7日間から大幅に日程を延長した。
濱田征司監督(51)が本市出身(箱崎中~壱岐商)という縁で実現した合宿で「昨年の壱岐合宿を選手たちがえらく気に入ってくれたようで、“来年の壱岐合宿いつですか”と催促されて、今年も来ることになった。昨年はニューイヤー駅伝で完走チーム中最下位という不本意な成績の直後に壱岐に来たが、今年は1区で森山が11秒差7位とスタートを決め、アンカーにタスキが渡るまでは15位と手応えを感じる内容になった。最終的には23位で目標の19位以内は達成できなかったが、昨年の壱岐合宿の成果もありチーム力が上がっているのは確か。来年のニューイヤーに向けて、この壱岐から再スタートする気概がチームにあふれている」とチーム力向上を確信している。
今年の壱岐合宿の目的は「まずは昨年同様に、ニューイヤーを終えた後でリフレッシュすること。練習の合間の釣りなど、選手たちは楽しみにしている。また11日の全日本実業団ハーフマラソン大会(山口市)に出場する選手もいるので、それに向けての調整も兼ねてしっかりと練習する。新たに3選手が加わり、駒不足も解消されてくるはずで、全体を底上げすれば来年のニューイヤーは10位台を確実に狙える」と話した。
取材日となった1月30日は、1周4・5㌔の原の辻のコースを3周するスピード練習に取り組んだ。森山真伍キャプテンは「壱岐のロードコースは信号がなく、ストレスなく練習に打ち込めるし、野焼きの様子など興味深く見ながら、景色を楽しんで走ることができる。もちろん釣りもオフの時間の大きな楽しみ。ここでさらにチームの力を付けていきたい」と話した。