10日に開催された第30回壱岐の島新春マラソン大会(同実行委員会主催)には2211人が出走し、島内1759人、島外415人の計2174人が完走した(延べ人数)。島外からの参加者が増え、出走者数は昨年の2167人より44人の増加となった。
新設種目(ハーフ・10㌔の女子年齢別)、コース変更(10㌔の各部門)以外での大会新記録は、ハーフ60歳以上男子・内山徳博さん=1時間26分22秒、2㌔小学6年男子・竹口然さん=6分41秒、5㌔60歳以上女子・丸尾ミチ子さん=25分04秒の3部門で達成された。
竹口さん(盈科)は「6分40秒を目標にしていたので、思っていた通りの走りができた。スタートから先頭に立って、ペース配分はよく判らなかったけれど、沿道からすごい声援をもらったのでさらにペースを上げることができた。県下一周駅伝に出場して、壱岐のために思い切り走りたいです」と新記録に自信を深めていた。
特別賞として、最も遠方から参加した「遠来者賞」は北海道札幌市の森本琢さんと松本卓弥さん、最高齢出走の「高齢者賞」は82歳の松川宏さんと前田博輝さん、第1回大会からすべて出走している「30回連続参加賞」は吉富忠臣さんと濵尾儀一さんに贈られた。
「2種目制覇」を達成したのは岩本圭助さん(39=市消防本部)。ファミリーの部・1㌔小学2年生と保護者では次男・篤弥さんと、1㌔小学4年生と保護者では長男・瑞生さんと走って、いずれも優勝。瑞生さんとのレースは、ゴール直前での大逆転勝利だった。さらに個人で10㌔39歳以下男子にも出場して1時間01分48秒の71位。計3レースを完走した。
「30分の間隔で2種目は無理かと思っていたけれど、子どもに引っ張られて何とか1位になれた。最後は苦しくてゴールテープしか目に入っていなかった。長男とファミリーの部で一緒に走れるのは最後だったので、1位になれてホッとしました」と兄弟ともに1位のメダルを獲得でき安堵の表情を浮かべた。
【各部門優勝者コメント】
▽1㌔小学1年生と保護者=浦雅量・朋輝さんペア「朋輝は走るのが苦手だったのに、やる気を見せてくれたことが何よりもの収穫です。苦しかったけれど、息子の顔に泥を塗らないで良かったです」(雅量さん)。
▽1㌔小学3年生と保護者=山尾純司・皐華さんペア「姪っ子を引っ張っていけるようにスタートから頑張った。もう走れません」(純司さん)。
▽5㌔中学生男子=松下翔紀さん(芦辺2年)「16分台が目標だったので、満足できる走りができた。一度は渡野君に抜かれたけれど、ラストで抜き返すことができました」。
▽5㌔29歳以下男子=末永勝さん(壱岐商高2年)「小学校の時から7回目の挑戦で、これまでは4位が最高。初めて1位になることができた。折り返しから先頭に立ったが、調子が良かったので最後まで余裕がありました」。
▽5㌔70歳以上男子=鈴木鑛満さん(72・熊本走ろう会)「22分台をキープするのが目標だったので、満足できる走りができました」。
▽5㌔30歳代女子=松山晃子さん(37・鯨伏小教員)「苦しくて心が折れそうな時に、多くの人に応援してもらって走り切ることができた。学校で子どもたちと一緒に走っているので、そのエネルギーに引っ張られています」。
▽2㌔小学5年女子=田中咲蘭さん(田河)「いつもお姉ちゃん(亜可梨さん)と一緒に練習している成果が出た。お姉ちゃんからは天候が良いので思い切って走った方が良いと言われていたので、最初から飛ばした。7分が目標だったのでタイムはもう少しだったが、優勝できたのは嬉しかったです」。
▽2㌔小学5年男子=若宮蒼太さん(鯨伏)「このコースを1回試走していたので、スパートのタイミングが判っていた。折り返しで先頭に立ってそのまま粘るという、考えていた通りの走りができました」。
▽2㌔小学6年女子=大井陽香理さん(八幡)「小学生駅伝が2位だったので悔しくて、ずっと練習をしていた。思っていたよりハイペースになったが、思い切り飛ばした。7分30秒を切るのが目標だったので、満足できる結果でした」。