壱岐海上保安署(福井常久署長)は6日、市消防本部や壱岐警察署、市、水上オートバイで社会貢献を目指す団体「シーバード壱岐」などと合同で、石田町の筒城浜海水浴場で海浜事故救難救助訓練を実施した。
訓練には各機関から計60人が参加。新型コロナの流行などの影響による中止で、今年は7年ぶりに実施。遊泳者5人が沖に流された想定であり、監視員からの連絡を受け、水上オートバイに乗ったシーバード壱岐の隊員や市消防本部潜水隊らが、漂流者を救助して浜の救急隊に引き渡したり、壱岐署の警備艇「いき」に引き渡すなどした。
搬送訓練では、海上保安庁の救難ヘリが北九州航空基地から飛来して機動救難士が、巡視艇「いきぐも」から救助者を吊り上げた。
閉会式の講評で、白川博一市長は前日の5日に発生した辰ノ島での水難事故に触れ、「1人は一時、意識不明だったが、現在は意識が回復して会話ができる状態。しかしながら一歩間違えれば大変な事故につながるところだった。コロナ禍が明けて海水浴客の増加が見込まれ、リスクも高まる。連携を密にして安全安心な海を目指していきたい」などと述べた。