壱岐海上保安署(奥山俊介署長)は「海の日」の7月18日、一日海上保安官による海難防止キャンペーンを実施した。地元企業で働く女性2人を一日海上保安官に任命し、海難防止啓発活動とフェリーの安全点検を実施する恒例のイベントで、今年は十八銀行の稲永志織さん(25)、光武病院の平畑瞳さん(25)が選ばれた。
2人は郷ノ浦港客船埠頭で任命状を受け取り、巡視艇「いきぐも」に乗船。印通寺港まで往復する間に防波堤や磯釣り客、洋上の遊漁船や漁船に対して海難防止指導を行った。また印通寺港ではフェリーの下船客に対して救命胴衣着用を呼び掛け、フェリーの安全点検では同署職員に帯同した。
稲永さんは「海上保安署員というと『海猿』のイメージが強く、海の安全を守っているとてもたくましい印象がある。制服を着て、身が引き締まった」、平畑さんは「病院で医療事務の仕事をしているので、急患の搬送で海保職員のてきぱきとした凛々しい姿を見ることがある。海保の人たちの仕事を知る良い機会になった」と感想を話した。