海岸漂着ゴミの清掃活動と観光を組み合わせたボランツーリズムin壱岐(市主催)が1~2日、辰ノ島などであり、大阪や佐賀、長崎など島外からの参加者を含め、約140人が参加した。
壱岐島おこし応援隊チーム防人(中山忠治代表)が市から委託を受けて企画。平成22年から始まり今年で13回目。
1日は辰ノ島で清掃活動を実施。当日は時より雨が降る天候で、予定より1時間ほど早く切り上げることになったが、参加者は2時間ほどかけてペットボトルや漁具、網などの漂着ゴミを約30立方㍍分のゴミを集めた。清掃後には辰ノ島の散策コース巡りも行われた。
2日は一支国博物館でワークショップを開き、参加者は日頃の活動を紹介し合い、海洋ゴミの抑制策も話し合った。また、九州大学大学院工学研究院の中山裕文准教授の講演もあった。
長崎大学の主に海浜清掃に取り組むサークル「ながさき海援隊」の同大環境科学部4年、黒川武弘さんは「1年生の時から海援隊に参加し、壱岐、対馬の漂着ゴミが多いことは知っていたが、実際に参加すると圧倒される量だった。壱岐は長崎市内に比べて量が多く、外国のものが多かった。卒業したら鉄道会社の総合職に就くので、海ゴミ問題で感じたことを街づくりに生かしたい」と話した。
また、初日の辰ノ島の清掃活動に本市観光大使のちんねんさん(43)が参加した。「ルアーやロープが多く、マナーを守ったり、(人間の)努力次第で防ぐことができる物も多いと感じた。観光客の皆様にもこの現実を見て頂ければ、より捨てる人が減ると思う。この活動も知ってもらいたいですね」と話した。