郷ノ浦町漁協主催の「黄金岩がき祭り」が6日、同漁協定置網部前で開かれた。例年は複数日にわたって開催されていたが、今年は岩がきの成長が早く、ゴールデウィーク前に大きくなり過ぎたため出荷が進み、1日限りの開催になった。
岩がきは春から夏にかけて旬を迎える牡蠣。同漁協では2005年から養殖を始め、福岡や首都圏へ出荷するなどして、年々生産量を拡大させている。壱岐東部漁協のマガキとともに、美しい海で育った離島の牡蠣は、壱岐の特産品になりつつある。
祭りでは大粒の岩がきが4個程度入った1㌔のザルが1000円という浜価格。その場で網焼きで食べられるとあって、地元客だけでなく観光客もイベントを聞きつけて参加した。福岡から友人と観光で来島した島貫淑恵さん(33)は「こんな大きなカキを食べたのは初めて。まったく大味ではなく、濃厚なカキの魅力を堪能できました」と喜んでいた。
網焼き以外にも、カキフライ、牡蠣カレー、かき飯などのメニューもあり、多くの人が「牡蠣三昧」の1日を楽しんだ。