壱岐島が華やかに2016年の新年を迎えた。
大みそかの午後10時からは「猿岩カウントダウン2016」(同実行委員会主催)が行われた。同地でのカウントダウン・イベントは前回の申年以来12年ぶり。申年の象徴となる猿岩は10基のLED、ハロゲンライトに照らされて巨大な横顔を現し、ステージではAMMERSのダンスショー、音楽家・松本かつひろさんのアコースティックライブなどが披露された。
深夜零時に合わせて約5百人の観客がカウントダウンを唱え、零時ちょうどにクラッカーを鳴らし、ジェット風船を飛ばして、新年の幕開けを祝った。さらに玄海怒涛太鼓の演奏に合わせて、芸術家・ハシグチリンタロウさんが書道パフォーマンスを披露。餅つき・餅まきや、猪鍋・ぜんざいの振る舞いなども行われた。
このイベントの様子は元日の毎日新聞全国版の1面で紹介されたほか、NHKニュースなどでも取り上げられ、猿岩の知名度アップに大きな効果をもたらした。同委員会は「市、県振興局、観光連盟、十八銀行職員ら25人が5時間にわたって交通誘導を行うなど、1か月半前の準備段階から積極的に協力して頂いたおかげで、事故や混乱もなくイベントを行うことができた。今後の壱岐のナイト観光の可能性が示されたのではないか」と話した。
元旦は一支国博物館屋上展望広場、展望室で初日の出観望会が催され、大阪からのツアー客など約60人が黄金色に輝く初日の出に新年の願いをかけた。
日の出は午前7時25分の予定だったが、稜線に雲がかかっていたため、約10分後の同35分ごろから雲の上に陽光が顔を出し、同45分ごろにはモヤに揺れるように大きな太陽全体を拝むことができた。