特定農業法人の大左右ファーム(川原忠雄組合長)は1日、第2回かかしコンテストの審査会を実施した。
旧箱崎中学校近くの大左右川沿いの両岸約500㍍に、同ファーム48人の組合員と、瀬戸小、箱崎小の児童なども加わって、54個人・団体が参加。62作品(かかしとしては80体以上)がズラリと展示された。
農業の多面的機能、食の安全・安心、文化の継承など農村の景観を守り、農業の大切さを子孫に伝えていくことと、豊作祈願が目的に始められたものだが「もっとも大切なのは、みんながかかしを競うように懸命に作って、こうして持ち寄って、笑い合うこと。子どもたちが農業に触れるきっかけにもなる」と川原組合長は笑顔でかかしの列を見つめた。
第1回の昨年も凝った作品が多かったが、2回目となり作品はさらにレベルアップ。6体のかかしが壱岐神楽の「豊年舞」を踊る作品は、面は本物で風で首が動くなど細かな技術が駆使されているハイレベルさ。地蔵を参る老婆を描いた作品は、後ろ向きの老婆に思わず声を掛けそうになるほどリアルさだ。
審査は、壱岐振興局農林水産部地域普及課の西村富一郎課長が審査委員長となり、市、JA、共済、箱崎GOGOクラブから各1人の計5人が、それぞれのかかしを5点満点で採点。最優秀作品のほか、アイデア賞、ユーモア賞、審査員特別賞など各賞を決定。結果は10月中旬に予定されている箱崎地区の収穫祭で発表される。