原の辻ガイダンスで10日、「さなぶりの祭り」があり、約70人の市民らが参加した。
NPO法人一支國研究会主催。先月20日にガイダンス前の圃場で「お田植祭」を開き、市民が参加して古代米を植えていた。
さなぶりは「田の神が天に昇る」という意味で、さなぶりの祭りは、田植えが無事に済んだことを神に感謝し豊作を祈る行事。
神事には同研究会の伊佐藤由紀子理事長や山口千樹市教育長らが、古代の王らの衣装を着て出席。市民や関係者らも参列して、神職が壱岐神楽の豊年の舞を奉納し、稲の成長と関係者の無病息災を祈願した。
続いて自然農法のためのアイガモ55羽が、子どもたちの手で圃場に放たれた。放鳥した奥田暉洸さん(石田小5年)、八寛さん(同2年)兄弟は、「アイガモはふわふわだった。しっかりと害虫を食べてほしいと思う」と話した。
イベント後には参加者に古代米の緑米が使われた「田植えだご」が振る舞われた。10月21日には収穫の刈り入れ祭、11月18日は秋の収穫祭を行う予定。