歴史・自然

北風遅れが影響か アカハラダカ観察数減

夏に朝鮮半島や中国で繁殖し、南アジアで越冬するアカハラダカの南下する姿が、今年も岳の辻山頂から確認された。
市内の生き物を観察、記録している壱岐自然塾の永村春義代表(53)が岳の辻山頂で双眼鏡を使って数を数え、9月中に観察できた24日間で1585羽が観察された。
いずれも対馬市を経由してきたとみられる。山腹で上昇気流をつかみ旋回する「鷹柱」をつくり、南東や南の方向へ飛び去った。最も多い日で約4百羽が観察されたが、例年に比べて少ないという。
永村代表は「大型の鳥ではなく、風の影響を受けやすく、朝方に大雨や強風の時は渡りたがらない。また風向きも関係している。北よりの風が吹き始めるのが年々遅れており、壱岐を通過するアカハラダカにも影響している可能性がある。今後も観察を続けたい」と話した。
また、今年もアカハラダカのほかに、同じタカ類のハチクマやサシバなども観察された。

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