文化・芸術

壱岐から初参加へ AIG高校生外交官に名倉真矢さん

国際社会のリーダーとして活躍できる人材の育成を目的として、日米の高校生が交流して互いの文化について理解を深める第28回「AIG高校生外交官プログラム」(同実行委員会主催、文部科学省など後援)に壱岐高校3年の名倉真矢さんが選ばれ、7月20~31日に京都市内の研修施設で行われるプログラムに参加することになった。実行委によると壱岐からの参加は初で、名倉さんは「壱岐の代表として、海やウニ、壱岐牛など壱岐の魅力や長崎独特の文化を伝えたい」と意気込んでいる。

同プログラムは、日本の高校生が渡米する渡米プログラムと、来日した米国の高校生を日本の高校生が迎える日本プログラムがあり、両プログラムに全国から約8百人が応募していた。
名倉さんは日本プログラムに応募。書類や面接による選考を合格し、定員16人(うち女子8人)の狭き門をくぐり抜けた。
名倉さんはアメリカのワシントン州シアトル市出身で、父が米国人、母が日本人。13歳の時、壱岐市教委が実施した体験プログラムに申し込み、壱岐に一週間滞在。海の景色や人の優しさを気に入り、両親とともに芦辺中学校に「親子留学」した。
現在は東アジア歴史・中国語コースで中国語を専攻し、英語と日本語に加えて、中国語の日常会話もできるようになっている。
プログラムでは、アメリカ側の高校生と共同生活をして、語学や文化の授業を受けたり、プレゼンテーション発表で日本文化を紹介する。
名倉さんは中学校の修学旅行で訪れ、感動した思い出がある金閣寺を紹介する予定。また、長崎県を紹介するため、同居している長崎市出身の同級生から「長崎くんち」や「和華蘭文化」など、あらためて長崎独特の文化を勉強しているという。
将来は外国人観光客が泊まるようなグローバルなホテルで働くことが夢という名倉さん。外交官プログラムには「日本の文化を母国アメリカの参加者に伝えることは、日本人としてのアイデンティティ(自分とは何かを示す主体性)を高めることができる」と思い応募したという。今回のプログラムは日本文化を伝える役割を担うことで、その将来の夢への第一歩となりそう。

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