歴史・自然

本県、国内シェア99% 古代の石鍋を展示

県埋蔵文化財センターの第33回オープン収蔵展示「石鍋ものがたり」が、一支国博物館1階で開催されている。平安時代から室町時代に国内各地に流通した石鍋を展示している。観覧無料で、10月23日まで。

本県の西彼杵半島は、石鍋の原料となる密度の高い滑石が地表に多く露出していたことから、その当時、石鍋の一代生産地全国シェア99%を誇ったという。

同半島だけでも252の工房跡が見つかっており、中でも国の史跡「ホゲット石鍋製作遺跡」(西海市)は国内最大級で、遺跡内に11の工房跡が発見されている。なお、ホゲットの由来は、穴が開いた様子を指す方言「ほげとる」。

展示では、県内で出土した石鍋のほか、ホゲット石鍋製作遺跡出土の全国でも珍しい作業場の杭を打ったと見られるカケヤ(ハンマー)やスコップ、クワの木製工具も展示している。

同センターは「石鍋は無骨なイメージがあるが、(デザインなど)おしゃれな面もある。より身近に感じてもらえれば」としている。

関連記事

  1. 国内3例目の鉄の轡 久保頭古墳から発見
  2. 沖縄の県魚グルクンか 温暖化影響?壱岐にも群れで
  3. 鎮信鳥居を見物 博物館がバスツアー
  4. 漁業学ぶインドネシアの実習生ら 天ヶ原海岸で清掃ボランティア
  5. 美しい海を目指して 壱岐高生徒がアイデアコンで発表
  6. 山崎近くで羽休め 北帰行のマナヅル 寒気影響?例年より遅い渡来
  7. 俳人河合曽良翁316回忌 世話人会ら献句
  8. 「まずは自分で作ってみる」 講師は山内正志さん、いきはくサイエン…

おすすめ記事

  1. 還暦式で長寿願う 昭和40年度生454人対象
  2. 国重要文化財ずらり 原の辻国特指25周年記念展
  3. こころキッズ共生型サービス 壱岐のこころで利用者募集

歴史・自然

PAGE TOP