鹿児島県出水市で越冬していたナベヅル、マナヅルが繁殖地の中国東北部やシベリアへ渡る「北帰行」が始まった。
今冬は出水平野で最大1万7315羽のツルが確認され、1月18日から北帰行が始まった。飛行ルートは複数あり、本市では石田町山崎の田んぼで1月30日に約60羽を初確認。31日午後4時過ぎには約20羽、同5時30分にはさらに約30羽が降り立ち、羽を休め、虫をついばむなどひと晩の休息をした。1日午前8時前には再び北方向へ向かって飛び立って行った。
今冬は出水市をはじめ九州各地でも鳥インフルエンザが確認されており、渡り鳥が病原ウイルスを媒介している恐れもある。ツルたちを驚かさず、また病原ウイルスを媒介しないためにも、鳥たちに近づかないこと、また鳥たちが降り立った場所に入った場合は靴の消毒をすることなど、例年以上の注意が必要だ。