私立博多女子高校(福岡市・上田耕以知理事長)の生徒12人らが1日、2泊3日の日程で来島した。
目的は壱岐の観光プランを生徒目線で考案すること。NPO法人壱岐しま自慢プロジェクトによる神社仏閣ツアーや勝本街歩き体験、辰の島遊覧などで島内を視察した。また、一支国博物館では市文化財課の松見裕二学芸員が「壱岐の日本遺産」についての講義を行い、原の辻遺跡や内海湾、壱岐古墳群など、日本遺産を構成する文化財を紹介した。
壱岐初来島の増﨑杏南さん(1年)は「シーカヤックの体験メニューも楽しかったが、江戸時代に再建された安国寺仏殿の木組みが本当に素晴らしかった」と話した。
視察は中・高校生向けスポーツ合宿プランを手掛けた壱岐商業高校情報メディア部から中村汐里さん(2年)、山口愛実さん(同)が終日同行。2日目の夕方からは両校生徒による意見交換会も開かれ、博多女子高の生徒からは「お勧めの観光地は」「お土産は何が良いか」などの質問が相次いだ。中村さんは「最初は緊張したが、後半は一緒に楽しく過ごせた」と話し、博多女子高の観光プラン考案について「合宿プランの宿泊先から気軽に行ける、近い観光地も盛り込んで欲しい」と期待を寄せた。
上田理事長は「魏志倭人伝の時代から一支国と伊都国(福岡県糸島市近辺)が貿易で繋がっていたことに驚いた。福岡と壱岐の繋がりにはロマンある。歴史や観光などを上手く取り入れ、交流人口拡大に寄与したい」と意欲を示した。
同高は10月21日に開催されるHakata Girls Festa(学園祭)で、壱岐物産展の出店も計画している。