「第1回壱岐‐福岡ヨットレース2017」(博多ヨットクラブ主催、壱岐市・市観光連盟後援)が17日に開かれ、博多湾の小戸や今津、新門司、唐津など所属の26艇が出走した。
同レースは40年近くの歴史があるが、これまで福岡・小戸から壱岐までの区間だったものを、今年は壱岐市などが後援についたことで逆コースにリニューアル。午前8時に郷ノ浦港沖からスタートし、小戸まで約34マイル(54・4㌔)を4~5時間かけて、所要時間などで得点を競った。
スタート地点は郷ノ浦町海豚鼻近くの沖合と港からは離れていたが、26艇のヨットが一斉に帆を上げて海面を滑り出していく様子は壮観で、近くの鋸崎などで見物する市民もいた。
レースは23艇が完走。最速艇は3時間49分45秒でゴールしたが、ヨットの性能による修正の結果、5時間17分22秒でゴールした小型の「Notari3」(艇種オークレット26、福岡・今津所属)が優勝した。
前日の16日には、停泊するヨットに盈科小学校児童などを招待し、普段は見ることがないヨットの内部を見学。約170人が参加してあまごころ壱場で開かれた前夜祭には、大会を協賛するマクラーレン福岡が、3千万円以上と言われるマクラーレンのスーパーカーを陸送して展示し、大会を盛り上げた。
市観光連盟は「コースを逆区間にしたことで、前日から選手らが壱岐に入り、市民と一緒に大会を盛り上げてくれた。大会をきっかけにヨット愛好者が定期的に壱岐を訪れて停泊してくれたら、さらに交流人口拡大につながる」と今後の普及に期待をしている。