第7回市消防団消防ポンプ操法大会(市消防団主催)が3日、芦辺町の市消防団操法訓練場で開催され、各地区大会を勝ち抜いた「小型ポンプ操法の部」14チーム、「ポンプ車操法の部」5チームによって、県大会(8月7日・大村消防学校)出場権をかけた戦いが繰り広げられた。
今年度は長崎県が全国大会へ出場する順番にあたる小型ポンプの部は、14チーム中13チームが所要時間46~50秒台という拮抗した争いとなったが、前回大会覇者の郷ノ浦地区第7分団2部(長島=坂本龍彦分団長)が173点(200点満点)で連覇を果たした。
德島良太指揮者(38)は「前回は県大会で優勝できず、準優勝に終わった。その悔しさを晴らすためにこの2年間、練習に打ち込んできた。46秒49というタイムは、練習でも出していなかった。郷ノ浦地区大会は48秒89で162点だったのだから、このタイムで173点というのは完璧な出来栄えだったと思う」と胸を張った。
全国消防操法大会(10月14日=長野県・南長野運動公園)で本市は、第23回(平成24年)小型ポンプで石田地区第2分団第3小隊(山崎=現第4分団)、第24回(26年)ポンプ車で芦辺地区第1分団と連続日本一に輝いており、郷ノ浦地区第7分団2部には3大会連続日本一の偉業がかかっている。
島民の多くが「日本一」を期待しているだけにプレッシャーも大きいはずだが、德島指揮者は「いまは県大会で優勝することに集中しているので、全国のことは頭にない。自分たちがやれることを一つ一つ確実にやっていくだけ。それが結果として日本一につながればいい」と落ち着いた表情で話した。
だが、父親よりもひと足先に全国大会出場を決めた三島小学校バレーボール部に所属する息子の泰生(たいき)さん(5年)の話になると相好を崩し、「息子の全国大会出場は、すごい刺激になった。父親として負けるわけにはいかないので、県大会に優勝して、私も全国大会出場権利を獲得しなければ」と親子揃っての全国出場、そして全国優勝を心に誓った。
ポンプ車の部は、2年前の日本一チームである芦辺地区第1分団(百田昌広分団長)が、圧倒的な強さで大会7連覇を飾った。所要時間の第1線49秒38は他チームと10秒以上の差、第2線60秒19も8秒以上の差。出場した5人の動きはまるでシンクロナイズドスイミングを見ているような一体感で、得点の188点(250点満点)は前回の218点には及ばなかったが2位に68点差。県大会11連覇へ向け盤石の仕上がりを見せた。
▽小型ポンプの部 ①郷ノ浦地区第7分団2部(長島=德島良太、辻川拓也、德島博、德島正次、末永淳司)173点(46秒49)②石田地区第3分団2部(筒城=岩永卓也、山口翼、筒井達也、中尾大樹、筒井久幸)170点(47秒46)③石田地区第4分団(山崎=脇田亘、赤木勇人、酒井博俊、田中清誉、赤木哲司)160点(48秒08)
▽ポンプ車の部 ①芦辺地区第1分団(吉富弘樹、中村天洋、竹藤真一、西弘光、平山健人、村田博城)188点(1線49秒38、2線60秒19)②郷ノ浦地区機動分団A(久保繁弘、富谷晃好、中山貴史、立場川浩之、寶亀継吾、長田琢己)120点(1線60秒79、2線68秒55)