壱岐だけの旅行ガイドブックが初めて発行された。世界の旅ガイドブックで有名な「地球の歩き方編集室」が19日に刊行した「地球の歩き方JAPAN 島旅06 壱岐」(A5版128ページ、税別1500円)で、全国の離島ガイドブックとして五島列島、奄美大島、佐渡に続いての第4弾。これまで壱岐のガイドブックは対馬、五島などとまとめて掲載されていたため表面的な紹介が多かったが、この本は遊び方から歴史・文化まで幅広く、そして奥深く、壱岐の魅力を追求している。観光シーズンへ向けて交流人口拡大に大きな武器になりそうだ。
本はテーマごとに6つのチャプターで編集されており、チャプター0は「壱岐ってどんなとこ?」のタイトルで、壱岐の基本情報、お土産、ご当地グルメなどを、同1は「壱岐の巡り方」で歴史探訪やドライブなどタイプ別にモデルプランを紹介。
同2は「壱岐の遊び方」で一支国博物館、古墳散策、原の辻遺跡、勝本町歩き、マリンスポーツ・レジャー、体験型メニューなど。同3は「壱岐の歩き方」で絶景スポットや4町のエリアガイド、同4は「壱岐の深め方」として地理、歴史、祭り、伝統芸能、島ことば、ロケ地紹介など。同5は「旅の基本情報」で食の旬カレンダー、宿泊施設、アクセスなど。巻末にはUIターン者などのインタビューが掲載されている。
同編集部は昨年5月に調査を開始し、昨年8月に1か月近くかけて取材、写真撮影を実施。島民から情報を聞き取る形で進められた。
「地球の歩き方」は海外旅行をする若者、バックパッカーにとってバイブルのような存在として広く親しまれている。ゴールデンウィークや夏休みの旅行計画を練る時期が近づいてきており、壱岐のPRにもってこいの1冊となった。