県埋蔵文化財センターは10日、八幡半島と渡良、小牧崎周辺の3地区で水中遺跡の分布調査を実施。小牧崎周辺では水深5~6㍍の海底で、近代の陶磁器や古墳、縄文、弥生時代の土器約30点が見つかった。
調査は県水中文化遺産保存活用推進事業(令和3~7年度)として行われ、水中遺跡の範囲などを把握し、保存・活用することを目的に本市はじめ対馬、五島、島原県北地区で実施される予定。
本市では事前に文献調査や聞き取りを行い、8か所を陸上から調査した上で、文化財保護担当の職員2人が3か所の水中を調べた。そのほか渡良地区では須恵器が5点ほど見つかったという。 調査成果は今後、講座などで市民に報告する予定。
水中遺跡は海域や湖沼などで常時もしくは満潮時に水面下にある遺跡とされ、全国46万か所以上ある遺跡のうち、水中遺跡は約4百か所(本県では54、本市では7)が確認されている。