JA壱岐市(川﨑裕司組合長)の今年のアスパラガスの出荷額が約3億4900万円となり、初めて3億円を突破。12日に「アスパガス販売金額3億円達成」祝賀会がホテルステラコート太安閣で開催され、中村法道県知事ら来賓、生産者160人が目標達成を祝った。
壱岐のアスパラガス生産は昭和61年に那賀地区で露地栽培からスタート。平成元年にJA壱岐市アスパラガス部会が発足し、ハウス雨よけ栽培がスタートした。12年から化学肥料の低減技術や農薬削減技術への取り組みや紫外線カットフィルム・フェロモントラップの導入を開始、13年に県内初となる部会員全員でエコファーマーを取得、14年に黄色蛍光灯を設置するなど安全安心な作物づくりに取り組み、水稲・畜産・アスパラガスの循環型農業を構築。24年にはそれらの取り組みが認められて第41回日本農業大賞(集団組織の部)を受賞した。
25年は部会員90人、収穫面積13・7㌶、栽培面積14・1㌶、販売金額3億4884万4千円、10㌃当たり収量2665㌔といずれも過去最高を記録。反収は6年連続県下1位となった。
祝賀会で中村知事は「昨年の農業大賞に続く快挙で、生産者1人1人の大変な努力と関係者の熱意の賜物です」と敬意を表した。川﨑組合長は「品質向上、栽培技術の研さんに努め、さらに躍進を図りたい」と振興目標を栽培面積20㌶、反収3千㌔、総販売額6億円に置いた。
また祝賀会では、特定農業団体「芦辺湯岳生産組合」(35人、山川光代表)に特別功労表彰(県知事賞)、JA壱岐市アスパラガス部会の歴代部会長4人に功労者表彰、関係5社に感謝状贈呈が行われた。