地域情報

志茂田景樹さんが講演 一支国じんけんフェス

じんけんフェス(講演を行った志茂田景樹さん)

「一支国じんけんフェスティバル」(壱岐市など主催)がこのほど石田農村環境改善センターで行われ、作家でタレントの志茂田景樹さん(73)が「いじめに未来はありません!」と題した記念講演を行った。
志茂田さんがショッキングピンクの半袖セーター、ネコの顔をデザインした赤いポシェット、ブルーのスニーカーという独特な衣装で登場すると、集まった約200人の観客から歓声が上がった。
志茂田さんは子ども時代、引っ越したため友人のいない中学に入学したことで、イジメの対象になった経験を話した。
「姉の花柄ブラウスを裁断したシャツをお下がりで着ていたことがきっかけ。買い物で間違えて魚屋さんにおからを買いに行ってしまったのを見られて『オカラ』とあだ名をつけられ、走り方が変だったのでそれが『オケラ』になった」。
小柄だったため小突かれたり、プロレス技をかけられたりして痛い思いもしたが「いじめっ子も限度をわきまえていた。学校へ行くのは嫌になったけれど、不登校という意識はなかった」。その変な走り方が学校中の大爆笑を誘ったことからいじめグループにも変化が生じて、親近感を持ってくれるようになり、いつの間にかイジメはなくなった。
いまのイジメとの違いについて「昔は3世代同居で、祖父、祖母からおだやかに叱られたことで、愛情を感じながらルールを教えられた。それが核家族化になってきたことが、いまの陰湿なイジメを生んでいるのかもしれない」と分析。
自身は小柄でひ弱そうに見え、舌っ足らずな口調もイジメのきっかけになったように「人とどこか違うところがあるとイジメの対象になる。でも違うところはその子の個性だと認める家庭環境と社会が必要。ハンデがあっても乗り越えて健康に生きられる社会、子どもの夢を育むことができる人権の根付いた社会にしていくことが大切です」と話した。

 

関連記事

  1. 安全運用願い祈願祭。屈折はしご付消防ポンプ車。
  2. 玄海酒造が36位 焼酎・泡盛売り上げ
  3. 人口2万5千人割り込む。令和2年国勢調査。
  4. 県商工会青年部連合会・新会長に山川忠久さん
  5. 湯ノ本温泉成分石けんに ACB工房が販売開始
  6. 住民参加で避難訓練 石田町山崎触で土砂災害想定
  7. 県内数人の快挙!壱岐商初の全商7種目1級合格。情報処理科3年、山…
  8. 山本二三さんがアニメーション制作実演。一支国博物館特別講座

おすすめ記事

  1. クド石製造工程解明か 車出遺跡調査の市教委が報告
  2. 壱岐市森林組合3年ぶりV ながさき伐木チャンピオンシップ
  3. 長崎マリオットで提供 アイランドブルワリー

歴史・自然

PAGE TOP