全国高校駅伝福岡県大会が2日、嘉麻市の嘉穂総合運動公園陸上競技場を発着点に行われた。男子(7区間42・195㌔)は大牟田が2時間6分30秒で29年連続35度目の優勝を果たし全国高校駅伝出場権を獲得したが、その4区で見事な走りを見せたのが石田中出身の江口智耶(3年)だった。
2位と約2分差のトップでたすきを受けた江口は、4区(8・0875㌔)で24分01秒をマークし、圧倒的な強さで区間賞を獲得。区間2位の自由ヶ丘・山口とは38秒差、3位飯塚・鈴見とは1分21秒差で、勝負を決定づける大差をつけた。4区の区間記録は23分57秒で、記録まであと4秒と迫る快走だった。
石田中から、高校陸上長距離界でトップに君臨する大牟田に入学し、これまで疲労骨折など故障に苦しみながらも、全国から集まったトップランナーの中で勝ち抜いて、今年は駅伝の主要メンバーに選出された。
大牟田は昨年の全国高校駅伝で、わずか1秒差で優勝を逃した。今年のタイムは、昨年の県大会を4秒上回るもので、さらにレベルアップが図られている。12月21日の京都・都大路で2000年以来14年ぶりの全国制覇を目指すチームにとって、江口の存在は極めて大きい。