智辯学園和歌山高校野球部名誉監督、髙嶋仁さん(78)が10月26日、芦辺小学校グラウンドを訪れ、ジュニアソフトボールチーム・芦辺レッドパワーズの児童たちを約1時間半にわたって指導した。
髙嶋さんは五島市出身。海星高校、日本体育大学を卒業後、昭和47年に奈良県の智辯学園、同55年に智辯和歌山の監督に就任。両校あわせて38回甲子園に出場。智辯和歌山では優勝3回、準優勝4回を果し、監督としての勝利数68勝は歴代2位、103試合出場は最多を誇る。
今回の指導は芦辺地区まちづくり協議会が主催。同協会の会長、國村勉さん(77)は海星高校出身で、髙嶋さんとは同級生。昨年11月に長崎市内であった同窓会で、高嶋さんに「壱岐の子どもたちに教えてもらえないか」と打診したところ、「いいよ」と二つ返事で快諾したという。
髙嶋さんは、肩や肘を痛めない投げ方、捕球から送球までの壱連の動作、バットの振り方などをキャッチボールやウインドミルを実演しながら指導。「『楽しい』を続けて、嫌いになってはいけない。楽しくなければうまくならない」、「練習を一生懸命続けるとハートも強くなる。自分はへたくそだと思って練習しないといけない。自分が上手いと思うと(成長が)止まる。毎日コツコツ練習しないといけない、勉強も同じです」などとアドバイス。子どもたちは「はい!」と返事して真剣に聞いていた。
髙嶋さんは27日に壱岐の島ホールで講演会も開き、市内の球児や保護者らに、選手や指導者としての心構えや監督としての思い出のエピソードなど語った。