© 【公式】壱岐新聞社 All rights reserved.

20159/11

キューバの島から壱岐の島へ 笹原直記副市長インタビュー

1日付で副市長に就任した笹原直記さん(39)に、地方創生人材支援制度に応募した経緯、壱岐市地方創生へ賭ける意気込みなどを聞いた。
――全国69自治体からの申し込みがあった中、壱岐市を選んだ理由は。
笹原 自分からの希望は一切、出さなかった。選定されたところへ行くことを決めていた。長崎に旅行をしたことはあったが、壱岐は赴任が決まってから初めて訪れたので、イメージできる部分もなかった。だがキューバの島から壱岐の島へ来たことには、不思議な縁を感じている。
――外務省職員でありながら、まったく異質と思える地方創生に興味を抱いた理由は。
笹原 まずは国家公務員として、総理が掲げている地方創生に取り組むことが重要だと考えた。
カナダのカルガリーにいた時に東日本大震災が発生し、カナダでその現状報告などの広報活動を行った。だが日本に戻ってボランティアで現地へ行き、ビニールハウスの補修や畑に散乱したガラスの除去などを行ったが、自分が現地に足を運んで得た情報と、そうではないカナダで受け取っていた情報には大きな差があった。自分の目で見る大切さを痛感した。日本の地方に住んだことがない人間が、海外で日本の情報発信を行っていることは無責任だと感じた。
また、地方に魅力を感じたという個人的な理由もあった。
――壱岐の創生策として具体的に考えていることは。
笹原 外務省での経験を活かし、壱岐焼酎や壱岐牛の海外への販売を行っていきたい。またキューバでの同僚など、最低百人は壱岐に呼び込みたい。
まだ壱岐に来て数日だが、それでも焼酎、食事、歴史、文化、自然など多くの壱岐の魅力に触れることができた。月讀神社はパワースポットとして多くの観光客で賑わっていた。魅力の潜在性とその将来性は確かなものがあると思っており、その素材を十分に活用していきたい。
市役所の職員は壱岐出身者がほとんどだが、私のように外国から日本を見ていた経験を、職員とうまく融合させていければ、新しい創生策が浮かんでくると思う。
――壱岐には家族5人での移住だが、今回の応募にご家族の反応は。
笹原 結婚後のカルガリー、キューバはともに家族で赴任してきた。今回は北は北海道のニセコから、南は沖縄の石垣島まで、マッチング次第でどこに住むのか判らない状況だったため、赴任先が決まってから家族で決めた。妻はインターネットでいろいろと調べて「私たちも行く」と言ってくれた。
まだ壱岐に住んで間もないが、3人の子どもたちは伸び伸びと暮らしている。自然がたくさんあり、わくわくしているようだ。キューバに比べれば生活に必要なものがすべて揃っているのだから、妻も何の不安もなく、これからの生活を楽しみにしているようだ。
家族を中心に、人に支えられていることに感謝の気持ちを忘れずに、だが人生は1回きりなのでやりたいことはやっていこうと思っている。

 




  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

20189/21

島内で28年ぶりの日本酒造り。重家酒造「横山蔵」が稼働。

重家酒造(横山雄三社長)が有人国境離島法の雇用機会拡充事業を活用して石田町池田西触に建設した日本酒蔵「横山蔵」で14日、今年度の日本酒仕込み…

20189/21

どうなる壱岐空港滑走路。

壱岐市にとって近未来的な最大の問題は空路存続だ。ORCの後継機Q400型を支障なく運用するためには1500㍍滑走路が必要で、国、県に滑走路延…

20189/21

郷ノ浦図書館移転を協議。交通ビルを含めた再開発計画も。市議会一般質問

市議会定例会9月会議の一般質問が12、13日の2日間行われ、8議員が登壇した。鵜瀬和博議員は「図書館機能の充実について」のテーマで質問。老朽…

20189/14

「ようこそ、壱岐市へ」いきっこ留学生入市式

市教育委員会が本年度から始めた小中学生向け離島留学制度「いきっこ留学生」を利用し、市内の小中学校に2学期から留学した児童・生徒5人の入市式が…

20189/14

被災者の言葉に感動。

6日早朝に北海道を襲った最大震度7の大地震は、道内に大きな被害をもたらした。地震そのものによる被害も40人以上の死者が出るなど大きなものとな…

ページ上部へ戻る