JA壱岐市の定期2月市場が1、2日、壱岐家畜市場で開かれ、平均価格は54万7780円(牝47万1165円、去勢61万4223円)で、平均52万6894円だった前回の昨年12月市場と比べて103・96%と値上がりした。例年、12月市場は高値になるため、2月市場が12月市場よりも値上がりするケースは珍しく、平均48万2798円という記録的な安値となった昨年10月市場から徐々にではあるものの回復傾向が見られる。
1月13、14日の五島市場は49万2269円、同18、19日の県南市場は51万9638円、21、22日の平戸口中央市場は54万7084円で、壱岐市場は県内ではトップの平均価格となっている。
壱岐市は今年1月市議会に物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金事業(肉用牛経営緊急支援事業)を上程し原案通り可決しており、国の肉用子牛生産者補給金制度が発動され、かつ長崎県平均価格が全国平均を下回った場合、子牛生産者に対してその差額の3分の1を支援することを決めた。県も同額の支援を行う。国の保証基準価格は56万4千円で、令和6年度第4四半期の国、長崎県の平均価格はまだまとめられていないが、生産者には56万円近くまでは補償が行われることになりそうだ。
取引成立頭数は661頭で、前回から33頭減少。販売金額は3億6208万2600円で、前回から約350万円減少した。
種雄牛別成績では、取引頭数は牝、去勢とも金太郎3(勝本町生産)がトップで、平均価格でも優秀な成績となった。幸男(郷ノ浦町生産)は牝、去勢とも取引頭数3位と徐々に取引頭数を増やしており、取引価格も金太郎3とほぼ互角になってきた。また、鹿児島県の民間所有の種雄牛・百合未来の産子が高い平均価格を記録した。
政治・経済
平均価格は約4%の値上がり 壱岐家畜市場2月子牛市
